決別〜完〜
ダメだろと流石に言うオレ。
「子供は平等だろ、オレらが望んで作るんだぜ。でも子供は望んで産まれてくるわけじゃないのにあかんやろ。」
するとマキがいう
「私‥ごめん結構簡単に考えてたかも。三人だと楽しいし、気持ちいいし、幸せーって。でも結婚子供ってなると無理感あったね‥。」
今更かよだからそう言ってんじゃん、あっ言ってないか。
するとユミがこう言う
「私は子供が無しでもありでも二人も産んでもどんな風でも、どんな感じでもマサシさんがいればそれでいい。マキがいたらいたで一歩引くだけ。」
なんか話変わってきたぞ。勘違い思い違いか!!?するとマキが
「話違くない?!結局マサシの隣に自分一人でもいたいってこと!?なんなん?ユミの事わからなくなってきた。」
最初から詐欺師いうてるやん。まぁ可愛いし騙されるなー思っているとユミが言う
「マキはどうなってもマサシといたいとかはないんだよね?子供は欲しい、無しはあり得ない。一歩引くこともない、これって想いの差じゃない?」
ユミペースだ。わかったユミは天然産の詐欺師なんや。マキどうするんだろ?思っていると、泣き出しこう言う
「そうかも‥。」
えっマジいいの?詐欺師にやられまくってるやん。オレも逆らわん言うてる場合じゃなくなったな思っていると
「ついていけなくなってきたかも‥。私出ていく。別の人探す。」
えっマジ!?流石に黙ってられず
「えっありなんこんな結末?そもそもマキはずっと付き合ってるのにいいの?そんなんで?」
するとユミが
「ずっといるとか関係ない、私は想いの強さを言っている。ちゃんと聞いてたの?私の想いと言葉を今一字一句間違う事なく言って。私の目を見て本気度がわからない?伝わらない?ちゃんと見てちゃんと言って!!。」
なんか覚悟というか、なんかすごい重みが‥桁違い。3度目の死期を感じていると
「私そこまで好きじゃなかったかも‥出ていくから別れよ。」
えっえっなんかもう言葉が出てこないんですが。何これオレどんな地獄見せられてるん?これが地獄絵図いうんか思っていると
もう何を言ってもマキは止められず、実家に帰るようだ。どれだけ止めても何を言っても聞こえないようだった。
出ていく前にいつでも帰ってこいよ、ずっと待っているよ、オレは愛しておるよと伝えるとやっと顔を見て頷き去って行った。
何だこれこの二日で何だこれ、ボーゼンとしているとユミが笑顔で言う
「二人っきりだね。」
・
・
・
「っていう物語があってさ。」
友人に話すオレ。
「すげー話だな、ユミ何者なん?やばいな?」
「そうだろ?でねこの話って実は実話なんだよね。」
「えっ‥?」
〜完〜
マキは出て行った後結婚し出産。
がしかしあの濃厚な二日間が忘れられず‥
マサシとユミはその後結婚出産。一見すると仲良し夫婦。外から見ても、家の様子から見ても、子供から見ても。
しかし夜の行為の時たまにユミが言う
「あの夜の事忘れられそうにないね?」
オレは未だに言葉を出せずにいる。
決別②
食べ終え帰宅中コンビニのスイーツ食べたいと言う。コンビニでスイーツやら飲み物やら買い帰宅。
腹ごしらえは済んだしさて会議となるが、スイーツにキャッキャしている。頭沸いてんか思うが、混ざってキャッキャウフフに仲間入り。
一生これでいんじゃね?とメルヘンの世界へようこそしてると流石にそうはいかない様子。スイーツ食べ終え一息ついてるとマキが
「真剣な話子供とかどうする?結婚もだけど。」
まぁそこだよな、最大の問題は。どうしようどうしようなってるとユミが
「欲しいけど無しでも構わない。」
うーん、なんか言葉に重みが、、、が重いなどと言ってられない。
「無しでも良いからずっとこうしてたいってこと?」
オレが言うと頷くユミ。するとマキが
「私は欲しい無しは考えてない。」
子供欲しそうやったもんな。だから自然と結婚もしていくんだろうなと思っていた。
「オレが思ってるのは4通りあると思ってる。
①二人とも子無し
②二人とも産む
③片方は産み片方は諦める
④この関係はなかったことにして全て諦める
二人の意見を考慮すると①はなし、②はあり、③はあり、④はどする?」
なしという二人。じゃあ②か③だなとなる。
「じゃあ②から考えていこう。とりあえず結婚は置いて考えるな?二人とも産むとなると子供への説明とかどするん?まぁ父親はオレですしかないんけど‥。」
世紀末な家庭だな思っているとユミが言う
「私が言い出しっぺだし、私は全て捧げる言ったし、思ってるし二人産むってなったら一歩下がっていくよ。」
「子供も?」
「うん」
第三章〜決別〜①
本日は三人とも休み。今は朝。冷静になるとどうする?どうしていく?となる。とりあえず三人じゃ狭いし引っ越す?今住んでる所は1LDK。
しかしユミがこのままの所でも良いという。マキはうーんとなっている。てかこのまま行くの?
「てかこのまま行くの?」
心のまま声に出てしまった。
が、二人はこのままって?みたいな顔してる。えっオレがおかしかった??
テンパってると二人が近づく。
「三人で楽しく幸せに生きよう。」
ユミが言う。マキはうんうん頷く。
目をまん丸にしてるおれにマキが言う。
「今更怖気付いた?」
怖気付くも何もオレは一度もうんとは言ってない。しかし悲しいかな逆らえない。が流石に何100とありそうな問題点を無視するわけにはいかない。
そもそもユミ本当にここで暮らすん?うんと言う。えらいこっちゃ、家も引き払うという。
まぁいい次に最大の問題点を問う。
「マキ一応オレら言わんかったけど結婚とかさ意識してたやん?どすんの?」
「そこは三人で今から考えよう。」
ふむ世にも珍しい議題だね。
だが流石に脳内メルヘンの二人もこの難しい議題には頭を悩ませてるようだ。
とここで昨日ツマミしか食べてないしお腹すいたと二人が言う。まぁオレもお腹は減っていた。
今から作るとなると時間かかるし、待てないと二人が言うため近所の洋食屋へ。
道中キャッキャ、食べてる時もハンバーグ美味しいね美味しいねとキャッキャしている。天使達のキャッキャウフフは見ていて目の保養だ。おっさんくさっ、普通におっさんである。
三つ巴⑦
マキがベロンベロンでチュッチュしてきた。え、これオレ普通にやばいんですけどと思っていると
なんとユミも甘く触れてくる。えっマキ見えてるよね?が二人は止まらない。酒も入ってるからか当然息子は反応している。
顔真っ赤にしていると二人もその様子に気付く。どするこれと思っていると
ユミがこんなことを言い始めた
「マキちゃんシェアしない?私挿れたりとかは遠慮するから。」
いよいよ死期は近い、早ければ明日か?思っていると
「ユキ、マサシいっちゃおうかとことん。」
天に召されるか思っていると、天に召された。
次の日の朝、二人はまだ寝ているようだ、てか頭ガンガンや。あれてか昨日‥
ユミが起きてきておはよう言う。
あっうんおはようと返すも思い出しながら顔は真っ青、ユミはあっけらかんと通常営業だ。するとマキが起きてくる。おはようと、だがオレの様子を見て思い出してきたようだ。
がユミはニコニコしている。夢だったかな?流石に。
と思っているとユミが昨日楽しかったね気持ちよかったねと言う。やはり夢ではなかったか、本当の意味で天に召されるか思っていると、ユミが言う
「ずっとこうしない?」
オレもマキも寝起きだし頭働かない。
言葉の意味もわかってない。理解できずのポカーンしているとユミが続ける
「生きていて昨日は全てが一番楽しくて幸せだった。私の全てを捧げるのでどうかお願いします。」
頭を下げている。どうやらガチなようだ。ドッキリのあれいつ出てくるのかなー思っていると
「実は私も生きていて一番楽しくて興奮した。」
マキがいう、そんな馬鹿な、がしかし
「実はオレも生きてきて一番楽しくて幸せで興奮した。」
あれオレの口から出たんだよな今の言葉。
三人の奇妙な関係は始まったばかり
二章完
三つ巴⑥
ユミが申し訳ないから手伝うというが、マキはナイスアイデアと楽しそうだ。
まぁオレも女子二人の輪に入るのはキツそうだし、それでいこうという。とここでユミが
「実は明日も休みだからお泊まりとか良いかな?」というと
「どうせなら泊まってくれないかなっておもってたの。」
マキがいう。いっ、一応ワタクシ男なんですけど。まだ会って2回目の女の子いる中寝れるかなと思っていると、
「マサシはソファーね。」
まぁまぁまぁそらそうか、ベッドもダブルだしな。とお泊まりが決まり二人は楽しそうだ。そうこうしてるうちに家が近くなってきた。ドラッグストアで必要なものを買い込み、ついでにお酒とツマミなども購入し帰宅。
「お邪魔しまーす。」
突然綺麗な子が上がっても良いように普段から綺麗にしててよかった。いやないだろそんな事。てかあの二人永遠仲良さそうだな。
よっぽど気が合ったんだろうか。ユミがコミュ障だったんが信じられん。だがまぁ嘘は言ってなかったように見えた。とツマミが作り終わり、三人で改めて乾杯。二人はもう親友のようだ。
ズッ友ってやつか思っていると、オレも輪に輪にとユミがグイグイくる。
ユミは前述してる通り超絶美女なのだが、実はマキも可愛い。というかドストライクのオレのタイプ。
でなければ逆らったり、ユミにもコロッといっていたかもしれない。
そんな二人に挟まれ内心ウッキウキ。
はっいかんこれは流石に死刑か!?と思っていると、マキもノリノリでオレが真ん中で美女二人と至近距離。というか肌が触れ合っている。
天国か?死期の近さを悟っていると
三つ巴⑤
そんな学生生活なため一人で生きていこうと、高校卒業と共に施設を出て、バイトをしながら看護学校へ通い、看護師として働き、老後の貯金を貯め、一人で人生終えるのかと思っていた所、マサシさんに出会ったと。
最初見かけた時は、ジョギングしていて、走りたてなのか少し走っては休憩していたと。たまに見かけるなと思っていたある日、野良猫と戯れている所を見かけ、あの猫懐かないで有名じゃなかったっけ?と思い見てると、老人たちとも気さくに話してたり、同僚達も話題に出してたり、次第によく見てしまってる自分に気づき、初めて人に関心を持ち一つ一つの感情を同僚に話した所、好きなのねと。分かる気がすると言われ、これが人を好きになると言うことなんだと気付き、気付いてから行動に移すのは早かったそうだ。
話を聞き終えたオレとマキは泣いていた。
「ごめんね辛気臭い話して。」
気づけば三人タメ口で話していた。
36歳、33歳、30歳と三つづつ離れてるね、女子二人は運命だねと盛り上がってる。
この頃には警戒心もなくなっており、オレなんかも混ぜてくれてありがとななどと思っていた。
気づけば夜景スポットに到着。
周りは全てカップル達だ。普段なら人の目を気にする自分だが、その日はなぜか気にならず周りはチラチラ見ていそうだが気にならなかった。
帰り美味しいものを食べようよと何食べようかとユミが言う。
「もしよかったら二人の家で三人でお酒飲みながら食べない?」
オレは、えっ家は流石にと思っているとマキはノリノリのようだ。逆らえないため、ではおもてなしということで、二人はお酒飲んでる間にお酒に合うツマミ作るねという。
三つ巴④
世にも珍しい男1、女性2の構図だ。何あれって見られんかな。
「オケー」
息ぴったりだな、てか他思いつかなかったオレがいうのもなんだけどいいんかこれ。まいっか逆らわん。
とりあえずと走らせる。二人とも楽しそうだ。マキ壺確やんこれと思っていると、ユミの気遣いでちょくちょく話を振って来る。
惚れてまうやろー思っていると
キャッキャからのユミの身の上話でシーンとしている。ついに詐欺師の常套手段かこれ、オレはまだやられてないぞと正常な判断ができるようだ。
と思いながらもユミペースで話は進む。当然オレも耳を傾ける。まとめると両親は他界しており、施設で育ったと。おばあさんやおじいさんもどこにいるのかいないかも分からないのだとか。まぁいたら引き取るよなーとか思い、また施設ではイジメられて育ち、学校ではイジメはなかったものの友達一人おらず空気のようにしていたと。
こんなキレイな子がそんなことありえるんか?小中でも際立って可愛いだろ思っているのを察してか、たまたまか高校までは太っていたという。
だが、イジメだったり友達いなかったりの現状が嫌で高校に行く際死ぬ気で痩せたという。痩せた途端周りの態度が変わり、目に見えて世界が変わったそうな。しかし幼少からイジメられたりぼっちだったりなユミは周りのチヤホヤに対応できず、ぼっちではなかったものの、特別仲の良い人もいなかったのだとか。
また男性によく告白を受けたが、好きという感情がよく分からなく、それでも良いからと付き合うものの、そんな長続きもせず何人か付き合っては別れたのだとか。