三つ巴⑤

そんな学生生活なため一人で生きていこうと、高校卒業と共に施設を出て、バイトをしながら看護学校へ通い、看護師として働き、老後の貯金を貯め、一人で人生終えるのかと思っていた所、マサシさんに出会ったと。

最初見かけた時は、ジョギングしていて、走りたてなのか少し走っては休憩していたと。たまに見かけるなと思っていたある日、野良猫と戯れている所を見かけ、あの猫懐かないで有名じゃなかったっけ?と思い見てると、老人たちとも気さくに話してたり、同僚達も話題に出してたり、次第によく見てしまってる自分に気づき、初めて人に関心を持ち一つ一つの感情を同僚に話した所、好きなのねと。分かる気がすると言われ、これが人を好きになると言うことなんだと気付き、気付いてから行動に移すのは早かったそうだ。

話を聞き終えたオレとマキは泣いていた。

「ごめんね辛気臭い話して。」

気づけば三人タメ口で話していた。

36歳、33歳、30歳と三つづつ離れてるね、女子二人は運命だねと盛り上がってる。

この頃には警戒心もなくなっており、オレなんかも混ぜてくれてありがとななどと思っていた。

気づけば夜景スポットに到着。

周りは全てカップル達だ。普段なら人の目を気にする自分だが、その日はなぜか気にならず周りはチラチラ見ていそうだが気にならなかった。

帰り美味しいものを食べようよと何食べようかとユミが言う。

「もしよかったら二人の家で三人でお酒飲みながら食べない?」

オレは、えっ家は流石にと思っているとマキはノリノリのようだ。逆らえないため、ではおもてなしということで、二人はお酒飲んでる間にお酒に合うツマミ作るねという。