出会い⑥
「キッパリ断るなりなんだり勝手にしてもらえる?」
関心がなくなったのかな?嵐は過ぎたみたいだ。
「うんわかった。」
メールにて、彼女にバレてしまったこと、会うのは難しいこと、もう連絡しないで欲しいことを伝えた。
するとこんなメールが返ってきた。
「えーじゃあちょうど良いじゃないですか!友達ですよね?何もやましくないし、実は彼女さんとも仲良くできたらなとも思ってたし、三人で会いませんか?カフェでも食事でも。都合合わせますので!」
思ってもなかった展開である。彼女にメールを見せる。
彼女は口をあんぐりさせて驚いている。彼女もまさかの展開に目を丸くさせていた。
間抜けな顔も可愛いなーなどと呑気に思っていると、彼女が言う。
「正気なの?この子。ちょっとおかしい子なの?」
まぁ概ねオレもそう思っていると伝える。そして、
「でもさ、こんなメールきてるし、マキもこのまま放っておくのも不安でしょ?なら三人で会って喋ってみる?本当に友達なれるかもだし、色々わかることあると思うしさ?」
うーんと考えている。まぁそうだよねって思っていると
「じゃあ暇つぶしに会ってみようかな。」
マジか、これ他人事だったらよく分からん面白い展開だなーみたいに思えるのに、当事者になるとなんとも言えん。
彼女もそんな風に思ってる様子だ。
女性に彼女も了承してくれたといい、日はまた改めて合わせましょうと伝えた。
この時はまだこの先待っていることなど誰も予想だにしていなかった。
〜一章完〜