三つ巴②
ちょっと思ったことを言いすぎたみたいだ。
でもマキもそーやん。とか思っていると
「そんな全然化粧も上手くないし、オシャレも全然‥もっとオシャレな人たくさんいるし日々研究してます!」
謙虚もすぎるとなんとやらだろうか。
マキの眉がピクっとなったのを見逃さない。
「私なんてこんな感じなのにー、ものすごく謙虚なんですねー。あまりにキレイでこっちは羨ましくて嫉妬しちゃいますー。」
女の戦い?怖くてついてけん。決めた今日はもう黙ってよ。道中ニヤニヤふわふわしてたのが嘘のようだ。するとユミが言う
「こんな感じなの求めてたんじゃなくて、本当仲良くしたいだけなんです。マキさんは初めて会いますけど、ものすごく素敵でこんな素敵な彼女さんいたら、そりゃ私なんか相手してくれないなって思っちゃいました。で素敵な二人に仲良くして欲しいんです。」
新手のセールスか?コロっといっちゃうぞこれ。マキを見てみると芸能人のようなキレイな人に、ここまでいってもらえたからか、ご機嫌なのが伺える。美人局とか言ってたくせに。
こいつこのまま壺とか買っちゃうぞなどと思っていると
「ユミさん!!私たち仲良くできそう!笑 てか仲良くして!いい?」
オレに聞かれても‥
「いんちゃう?その輪にオレも入っていいんだよね?」
また眉がピクる。眉ピクガール怖いんだよ。
「私は三人で仲良くできたら楽しいなって思ってて、というかそのつもりで今日誘いましたし。」
ならと三人で改めて自己紹介タイム。
ユミは看護職の30歳。地元はこちらでなく地方から来たという。白衣の天使か。ほんまオレを好きとか本当なんか?まぁでも三人で友達なってるし、もうそういう気持ちとかじゃなくなってんかな?